【研究】IROS2018に参加してきました

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2018年10月1日から10月6日にかけてスペインのマドリードで行われたInternational Conference on Inteligent Robots and Systems 2018(IROS2018)に参加してきました。

初めは論文投稿、発表準備にかなり不安がありましたが、なんとか乗り越えてきたので、未熟者ながら感じた事を残しておきたいと思います。

論文提出に関して

まず、国際学会に参加するにあたって自身の研究を英語論文としてまとめて提出する必要があります。英語が得意でない僕のような日本人にとってはここが最初の難関ですね。作り方に正解は無いので参考にはならないと思いますが、作成時に自分が意識した事は、

  1. 関連英語論文を読み漁る(25本位)。
  2. 関連論文の中で使えそうな言い回し、キーワードをチェックしておく。
  3. 日本語で書きたい事をピックアップする。
  4. Google翻訳とあらかじめ作っておいたキーワードリストを参考に一先ず書く。
  5. 先生との添削のやりとりで修正をかける。

という事です。僕はこの作業で2ヶ月位かけてしまいましたが何とか締め切りまでの提出にこぎつけました。

査読

論文を提出すると、今度は4ヶ月位かけて論文の査読が行われます。

これは、学会の水準を高く保つ為のふるいのようなステップで、ここで会議で発表させるべき論文かどうかをチェックされます。

実際、私は3人の査読者にチェックしていただいたようで、総評の結果、コメントや修正点付きで何とかアクセプトして貰えました。

学会登録

一度アクセプトされると、今度は学会の登録を行います。

メールに記述されている手順の通りに参加者登録を行なって行きます。学会によっては、ウェルカムパーティーやバンケット参加の有無を問われますが、追加料金が掛からないようなら参加にしましょう。学会におけるお祭りのようなもので、美味しいものが沢山食べれます。論文が通った人には参加する資格があります。

因みに僕は学生が参加していいものとは知らなくて不参加にしており、会場で知り合いがみんな晩餐会会場に向かうのに反して一人だけお家に帰るという悲しい事態になりました。皆さんはそんな事態にならないように。。。

また、学会の前後にはワークショップが開催されており、興味のある分野があれば教授に頼んで参加費を払って貰うといいと思います。ものによってはその分野で一番業績を残している教授が来る事もあり、一気にその分野の人的コミュニティが広がります。

最後にホテルや飛行機も予約します。会場の近くのホテルは基本的には高価なので、少し離れた場所がベストです。ポイントとしては、会場にアクセスしやすい電車沿いのホテルを選ぶようにしましょう。学会によっては朝早くから発表がある場合もあり、アクセスに便利です。

発表準備

学会によって発表形式は違うと思いますが、IROSは、

  • ホールでのプレゼンテーション3分
  • ホールでのポスターディスカッション 25分

で構成されていました。

即ち、プレゼン用のpptとディスカッション用のポスターの2種類を準備することになります。

プレゼンの準備自体は、英語論文を既に提出しているのでその中から言葉の言い回しを再利用すれば良く、そこまで難しくないと思います。無理して難しい英語は使わず、シンプルに、相手が理解できるようにするのがポイントです。

インパクトのある写真や動画を入れるのは、見にきた人の関心を一気に惹きつけられるのでおススメ。持論ですが、3分という短い時間で複雑な数式を並べても理解して貰えず終わるだけ。写真、動画をメインに概要が理解できるようにスライドを構成しましょう。

多分一番大変なのは発表練習です。英語発表など初めてなので心配性の私は、ppt作成後は20回くらい壁に向かって発表練習しました。鏡に向かって練習するのもおススメです。自分の話す姿や間の置き方など色々修正点が見えてきます。大学に通う間歩きながらブツブツと呟くのもおススメです。とにかく練習しまくって自身をつけるのが大事。

最終的には、カンペを見ずとも身振り手振りを含めて発表できるレベルまで持って行って当日を迎えました。

因みにディスカッションは、難しい質問をされない限り、動画と身振り手振りで説明できると思っていたのであまり練習はしませんでした。そのかわり、ポスターを2枚にして研究内容を事細かにまとめておきました。

発表当日

朝9時からの発表だったので、少し前に着くように会場を訪れ、準備を開始しました。

会場は100人位は入りそうなホールでの発表。同じセッションに8人の発表者が設定されており、自分の番が来たらスライドを表示して3分間喋るイメージです。

準備万端でいざ発表!と思いきや、トラブル発生。

何とスライドのサイズが合っていなかったのです。

「やばい^^; 」

と思いながらも自分の番が来てしまいどうすることも出来ませんでした。

おそらくHDMIを使えば良かったものの、VGAの変換ケーブルで出力したのが問題。

そんなトラブルもあったものの、アドリブを加えて何とか3分でしっかりプレゼンする事は出来ました。練習をしっかりしておいたおかげだろうか。

次の機会があれば早めに来てスライドのサイズを確認するところまでしっかり行いたいと思います。

ディスカッションでは、幸いにも絶えず質問に来てくれる人がおり、気がついたら終わっていました。

動画をスライドで流しておくとその場で立ち止まって見てくれる人がおり、その瞬間「hi!」と声をかけて取り込んだのは意外と良い戦略だったなと思います。

質問に関しては、自分の研究のポイントや、実際にロボットの動作に関する質問がほとんどでした。議論の結果、自分の研究のプラスになる部分まで話を深められると本当は良かったのですが、そこまでの英語力はまだありませんでした。でも、英語で質問されても動じずに対応できた辺りは留学をしているかいがあったなと思います。

そんな感じではじめての国際学会を終えました。

開催期間中

色々な分野の学生とディスカッションができてとてもためになりました。(自分の研究室とのスタイルの違いを感じてナイーブな気持ちになる事もありましたが。)

その他、ボストンダイナミクスのCEOの公演などもきくことが出来、貴重な体験にとても興奮しました。流石、トップカンファレンス、お金のかかり方が段違い。

コーヒーブレイクの様子。オレンジジュースとかコーヒーが飲み放題です。また、クッキーやケーキも食べ放題です。

学会終了後にはワインの振る舞い。スペインの赤ワインを味見しました。若い味がしました。

会期中は空いた時間にマドリード観光に出かけたりしていっぱい息抜きしました。

まとめ

最後に次回に活かしたいなと思った点について。

発表は自信を持って話す

学会に来て強く感じたのは、意外と英語がまともに喋れないのに来ている人が多いなという事。だから語学にコンプレックスがあっても気にしなくていい。自分のスキルの中でできる事を自身を持って当日できるように準備しましょう。

人的コミュニティを広げよう

学会では関連分野の有名な教授や学生がゴロゴロいます。是非話しかけたりして連絡先を入手しましょう。

今回以前の学会で知り合った学生や教授と再会してお昼ご飯や夕食、観光などに行ったりしました。そう行ったコミュニティの広がりを感じれるのも学会の醍醐味だと思います。

ディスカッション用プレゼンの準備に関して

研究動画で、学会や開催地に関連した物を動画中に登場させて笑いを起こしている発表者が何人かいました。次回から是非参考にしたいです。その他、発表用のデモや研究内容をまとめた資料を配布している人などもいて、参考になるなと思いました。

その他、例えば光センサーを利用している研究なら、赤外光を検出できるカメラで動画を撮ることもインパクトが伝わっていいなと思ったので参考にします。

SDカードリーダーを持参すること

理由がよくわかりませんが、ロボットのトップカンファレンスであるIROS,ICRAではタブレットにSDカードが刺さった状態で論文や学会情報を配布する事が流行っているみたいです。しかし、このタブレットが大分使いにくいので、sdカードリーダーを持って行って自分が使い慣れている端末で資料をチェックするのがいいと思います。

ネイティブイングリッシュの聞き取り練習を

留学に来て大分英語は聞けるようになったかなと思ってましたが、やはりネイティブの英語力は聞き取りづらくて何度も聞き直す事がありました。これからは英語の種類にも気をつけて勉強したいと思います。

 

総じて自分にとってプラスになることしかありませんでした。今回学んだ事をこれからの研究生活に繋げられれば良いなと思います。

 

 

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